ラクトフェリンの貧血に関する研究
- 研究①
- 研究②
- 研究③
妊婦および非妊婦の鉄欠乏および鉄欠乏性貧血の治癒におけるラクトフェリンの有効性と硫酸第一鉄との比較
鉄欠乏症や鉄欠乏性貧血を患う妊婦におけるラクトフェリンの安全性と有効性を実証した本研究では非妊娠女性:189人、妊娠女性:75人を対象に行われた。
ラクトフェリン群ではヘモグロビンおよびフェリチンの統計学的に有意な増加が認められたが、硫酸第一鉄群では統計学的に有意な増加は認められなかったことが報告されている。
R. Paesano et al. (2010). Lactoferrin efficacy versus ferrous sulfate in curing iron disorders in pregnant and non-pregnant women., Int J Immunopathol Pharmacol, Apr-Jun, 2010;23(2):577-87
妊婦および非妊婦の貧血および炎症性貧血の治療におけるラクトフェリン経口投与の有効性:介入研究
妊娠・非妊娠女性:198人を対象に100mg 2回/日のラクトフェリンを経口投与したところ、LFはIL-6を減少させ血清総鉄、赤血球数、血清フェリチンを増加させたという報告がされている。
Maria Stefania Lepanto et al.(2018). Efficacy of Lactoferrin Oral Administration in the Treatment of Anemia and Anemia of Inflammation in Pregnant and Non-pregnant Women: An Interventional Study., Front Immunol, 2018 Sep 21;9:2123
遺伝性血栓症の妊婦の鉄欠乏症および鉄欠乏性貧血の治癒におけるラクトフェリンと硫酸第一鉄の安全性と有効性:介入研究
妊娠女性:295人を対象にラクトフェリンを100mg 2回/日投与した際の変化を見た本研究では、ラクトフェリン治療を受けた女性では血清IL-6が有意に減少したことが報告されており、ラクトフェリンは副作用を及ぼさなかったが硫酸第一鉄治療を受けた女性の16.5%が副作用を記録したことも報告されている。
Rosalba Paesano et al.(2014). Safety and efficacy of lactoferrin versus ferrous sulphate in curing iron deficiency and iron deficiency anaemia in hereditary thrombophilia pregnant women: an interventional study., Biometals. 2014, Oct;27(5):999-1006